小野田赤十字病院

　当院は、昭和7年に結核療養を目的とした病床数36床の「日本赤十字社山口県支部臨海療養院」として産声を上げました。現在は11診療科を標榜する病床数132床の病院となり、「健診」「救急」「高齢者医療」を診療の三本柱とするケアミックス型の医療を提供しています。さらに、老人保健施設（入所１００名、通所３０名）や地域包括支援センターの運営も行うなど、山陽小野田市南部地域における住民の健康、医療、福祉を支援する中核的施設として地域に貢献することを目指しています。
　もちろん日赤グループの一員として災害時の救護活動も重要な使命と認識し、毎年数回実施している救護訓練の成果は、東日本大震災や熊本地震の救護班や心のケア要員の派遣という形で発揮されました。忙しい医師たちが快く出かけてくれたことを誇りに思っています。
当院は、医師の大半が消化器・腫瘍外科のため、その専門性を活かし、胃がん・大腸がん・乳がん患者に関しては当院において検査や手術・抗がん剤治療、さらには緩和ケアに至るまでの診療体制を提供しています。

　しかしながら、現在内科の常勤医師が不在のため、内科外来は、山口大学医学部から派遣された非常勤医師による半日診療が主であり、充実している消化器・腫瘍外科医師との連携を図ることに不十分な状況であります。そのため、外科医師も内科領域一般を幅広く診療している状況です。特に、外来診療の充実、救急患者の受け入れなど常勤の内科医師がいなくては成り立ちません。県や大学を中心に内科医師の定着を図っていますが今後も難しい状況です。

　ドクターの皆さん、地域包括ケアシステム構築の実現が求められている中、当院のような地域密着型のケアミックス病院がシステムの中心的な役割を担うことは必至であります。
また、急性期から回復期、療養期の過程に至るまでを目の当たりに出来ます。さらに併設する老人保健施設を利用した介護・在宅医療にも関わることが出来ることだと思っています。老若男女を問わず、地域医療に志のあるドクターは大歓迎です。入院診療に関しては、外科医師がしっかりサポート致します。総合病院では経験できない医療があなたを待っています。私たちと一緒に人生のひとときを過ごしてみませか。
小野田赤十字病院 院長
佐藤 智充